「子供のイヤイヤがすごくて…」
ダウン症児の子育ても当たり前にイヤイヤ期があります。
これは魔のイヤイヤ期?
それともダウン症特有の頑固?
それとも性格?
私がいけないの?
理由があってイヤイヤしているのでしょうが、言葉の表出が遅いお子さんだと理解と対処に困難を極めます。
心理の先生や、療育の先生に相談する必要はあるでしょうが、アドバイスをいただいてもなかなかうまくいかなくて心が折れかけることが度々…
イヤイヤの相談をする側は「大変なんだけどうまく説明できない」
アドバイスする側は「どう言ってあげたら良いかがけっこう難しい」
という声も聞きました。
アドバイスする側は大変さがよくわかるので「大丈夫!一人じゃないよ」と、とにかくドーンと励ましたい。
相談者側は実体験を色々と聞いてみたい…ということも。
そこでぽけっとの会では「ダウン症児のイヤイヤ期」のアンケートを取ってみました。
「言葉の重みが…」そんな事例の数々が寄せられました。同じように過去に大変な思いをした親御さんからは「わかるよ!わかるよ!」といった温かな共感の応援メッセージもいただきました。
これらの事例は悩めるママ・パパ達の心の安定剤になると思います。
綺麗ごとではないリアルコメントが沢山です。どれかがお子さんの支援・ご自身の解決にヒットすればいいなと思います。
ではご紹介します。
※この記事のイヤイヤは、定型発達のお子さんにある2歳前後のイヤイヤ期と、それに近いイヤイヤの事例を掲載しています。ダウン症のあるお子さんはゆっくり発達するため幅広い期間でアンケートを取りました。
アンケートに回答した内訳
お子さんはイヤイヤ期がありましたか?
イヤイヤ期は大変でしたか?
お子さんのイヤイヤがあった年頃を教えてください ※複数選択可
どんなイヤイヤがありましたか?
では実際にどんなイヤイヤがあり、どのように対応されたのかをご紹介します。
イヤイヤ No.1
トイレ
→ 浣腸して強制的にだす
イヤイヤ No.2
はみがき
→ YouTubeを流す・はみがきアプリを利用する
イヤイヤ No.3
手洗い
→ しまじろうを見せる
イヤイヤ No.4
噛みつき、おもちゃや食べ物投げつける、泣き叫ぶ
→ なるべく過剰に反応しないようにした。嫌だったんだね~と、こどもの言葉を代弁する、抱っこなどのスキンシップ時間を増やす
イヤイヤ No.5
歯磨き拒否
→ なだめてすかして歌って踊って読んで視せて羽交い締め
イヤイヤ No.6
何を言っても「やーだー」。
→ 取り合わない。
イヤイヤ No.7
人見知りともまた違う、場面に対する拒絶。気持ちを閉じてしまい、立て直すのに困難を極める。
→ その場から立ち去るしかなく、大変困っている。
イヤイヤ No.8
週1日学童に行っていますが、「さようなら」と下館すると急に名残惜しくなるのか帰りたくなくなるようで、しゃがみ込んだり、石のように動かない。
→ 紙パックのジュースが好きなので迎えに行く時に持参しました。帰り道にコンビニに行くと色々な要求で座り込むので事前にジュースを買って迎えに行きます。(このご時世なのでお店で大騒ぎになるのは避けたいのもあります) ただし「ジュースは自宅に帰ってから手を洗って飲むこと」と説明。「これがママからの条件」とわかるように説明したらちゃんと納得してくれました。ジュースを握りしめてイヤイヤをすることなく機嫌よく帰宅できるようになりました。
イヤイヤ No.9
自分の思った通りに事が進まないと怒って座り込む。
→ 学校にアドバイスに来てくださる療育の先生から「言葉が遅い子なのでこのまま成長したら暴力的になる可能性もある。今から言葉の代わりになる道具を使えるようにしたほうがいい」と、PECSのような絵カードを使い自分の意志を表現できるような環境支援を勧められました。さっそく自宅と学校でそれぞれ用意して少しずつ使い始めました。例えば「今日の予定」や「この時間の予定」など、こちらから絵カードで提示すると、じーっと見て理解して落ち着いて行動しています。自分が欲しいものも絵カードを持ってきて示してくるようになりました。伝わるとすごくうれしそうです。慣れてくると、勝手にカードを差し替えたり順番を変えたりして、自分の意志を伝えるようになり驚きました。ただ「やだ」と言うだけじゃなく、提案的なことをしたことに「言葉は遅いけど脳と心はここまで成長していたんだ」とハッとさせられました。
イヤイヤ No.10
なんかよくわからないけどイヤイヤする時がある。
→ 2つか3つくらいの中から何かを選ばせる状況を作ると落ち着く時があり、よくその方法を使っています。選ぶことで自分のペースに寄せられ、安心するのかもしれません。
イヤイヤ No.11
具体的に何に対して、というのではなく、一度「やだ」となると、何を言っても全部「やだ」となり、何も耳に(頭に?)入らなくなる感じでした。
→ 家にいる時は見守りしばらく様子を見て(親も放心状態)、あまりにも続く時はYouTubeに頼りました(ケロッと機嫌が良くなる)。
イヤイヤ No.12
保育園から帰りたがらなかったです。お迎えに行き、保育園を出るまで1時間かかることもありました。
→ 時間を決めて一緒に遊び、時間が来たら「帰ろう」と促しますが、イヤイヤが強いので、時間がない時は担いで(引きずって)帰ることもありました。
イヤイヤ No.13
出先で突如「歩かない」と、しゃがみこむ。
→ 時間に余裕がある時は、歩行者に迷惑がかからない場所へ移動させた後、少し離れた場所で歩き出すまでひたすら待つ。 余裕ない時は、好きなお菓子(グミ等一口サイズのもの)を渡す。お行儀悪いけど食べながら歩いてもらう。
イヤイヤ No.14
登校時、遊びに夢中になり「学校行かない」
→ もはや抱っこできない重量なので、両手を持って玄関まで引きずる。(ニヤニヤして嬉しそう、、)それでもダメなときありますが
イヤイヤ No.15
お風呂、トイレ等、全ての行為において拒否ります。
→ ひとしきり拒否ると気が済むらしいので、基本「はいはい」と流してます。(なので常にイヤイヤ収まる時間を確保できるよう、余裕ある行動心がけてます。) 登校渋りの際、スクールバスの到着時間が差し迫っている場合は「いい加減にして!」と、目で訴えて怒りオーラを出します(笑) うちの場合は口で怒っても逆効果で、余計意固地になってイヤイヤ感情強まってしまうので、、
イヤイヤ No.16
先に言うと怒る
→ ミッキーやグーフィーの物真似で注意する
イヤイヤ No.17
実はこれと言ったイヤイヤ期はなかったのですが、とにかくマイペースすぎて、私に心の余裕がない時はイライラが募り、そちらが大変でした。ちなみに今も、マイペースはさほど変わりません(笑)
→ つい感情的になりがちですが、ひと呼吸置くようにして、なぜいけないのか等丁寧に説明し、最後はハグをして終わりにし、引きづらなきように心掛けました。
イヤイヤ No.18
歯磨きしてもらいたくない
→ パパがはじめにやって、イヤイヤしたらママに交代したら素直に磨かせてくれることが多い。
イヤイヤ No.19
療育したくない
→ 楽しそうに大人がやってみると、やってくれる。
イヤイヤ No.20
歩きたくない
→ 先に小走りで行くと楽しそうに見えるのか、笑って立ち上がって歩き始める。
イヤイヤ No.21
家ではイヤイヤはありませんでした。 療育に通っていたのですが玄関に着いた途端帰りたいとイヤイヤしていました。 中に入ると楽しそうに過ごしていました。 3歳から4歳にかけてでした。
→ 最初は怒ったりなだめたり見守ったりしていたのですが 自転車で往復1時間かかり私はクタクタだったので最終的には療育の先生に丸投げしていました。 どうやら私の反応を試していたようです。
イヤイヤ No.22
小学校の登下校で、ヘルパーさんとうまく行かず、カバンの中味を全部出して投げたり、急に走って逃げたり、座り込んで全く動かない
→ 学校の先生がいろいろ対応を考えてくださいました。
- 本人とヘルパーさんと先生の3者面談の機会を作って、話し合いの場を設けてくれた
- 良いことと悪いことを写真付きのカードにしてくれて本人に持ち歩かせて確認させる
- ちゃんと出来たら、花丸を書いてもらえる花丸カードを作って、花丸が増える楽しみを持たせる
イヤイヤ No.23
公園とか、楽しい時間が終わって、帰るよと声掛けしてもガンとして動かない
→ 泣き叫ぶのを力ずくで抱えて連れて帰ったりしました。話を理解してもらえるようになってからは、目標時間のだいぶ前から、こうしたら帰ろうというのをを伝え続けました 2択を提案して、本人に選ばせる(今帰って一緒にテレビを見るorもう1回ブランコ乗ってから帰って、テレビを見ない)
イヤイヤ No.24
ベビーカーのレインカバーを嫌がって暴れ、何枚も蹴破りました。びしょ濡れでベビーカーに乗っているので、道行く人に「お子さん濡れてますよ」と声をかけられることもしばしば。辛かったです。
→ レインカバーは諦めて、レインコートを着せて傘を持たせました。
イヤイヤ No.25
歩くのを嫌がり座り込む。
→ もうどうしようもない時は飴やラムネを一粒あげて、「あそこまで頑張ろう」と声をかけました。お菓子で釣ることに抵抗はありましたが、気持ちを切り替える手段だと割りきりました。
イヤイヤ No.26
帰るのイヤ! 公園など楽しい場所から帰る時はもちろん、療育頑張った後、プール頑張った後など疲れた時も道端で座り込み動きません…
→ 心理のベテラン先生に「言い聞かせて、待ってみて、もう一度言い聞かせて、ダメなら抱っこで運んでヨシ!」と言っていただいてからは、泣いても騒いでも強引に運んでます。罪悪感はあるので周りには「先生に言われてさ〜」と言い訳してます(笑) そろそろ抱っこもキツいので次の手を探さないと…
イヤイヤ No.27
電車が混んでてイヤ! 人混みでは知らない人を蹴り、車内で座れないと大声で騒いでいました…
→ 袋に小さなおもちゃとお菓子を入れ、手探りで中身をあてるゲームを車内でする(心理先生から提案された)など、楽しいことをする。小声で歌ったりもしました。
一駅ごとに降りたりもしました。
イヤイヤ No.28
とにかくイヤ! 「ヤダー!」が口癖になり 「おはよう」「ヤダー!」 「いい天気だね」「ヤダー!」 駅で流れるアナウンスにもヤダー!と叫んでいました…
→ また言ってるなーとやり過ごす
イヤイヤ No.29
切り替えができない
→ 気をそらす・丁寧に説明する・他人に声かけをしてもらう・放置(お手上げのとき)
イヤイヤ No.30
出かける時の支度・移動を嫌がることがある
→ 移動が完了すると機嫌がよくなるので、移動開始時はやや力ずくになることもありますが、移動中は気をそらして対応します。
イヤイヤ No.31
イヤイヤ期とは違うかもしれないですが、めんどくさがりなだけなのか、なかなか自分のことを自分でやろうとしない。服の脱ぎ着や歯磨きも自分でやらせようとすると「ナイ」「ネムイ」「コレハヤリタクナイ」といってまずやらず、なかなか自立が進まないのが悩み。
→ 頑張ってやらせようとしても、結局すすまず、泣き出すので、おおむね根負け。ダメだなあと思いつつ、最初から親が全部やってしまう。
イヤイヤ No.32
こども園への登園を嫌がる。家を出るときと園に到着して園に入るまでの2回ハードルがある。コロナ後の登園再開の時がピークで嫌がっていた。泣くほど。実はいじめにでもあっているのではないかと心配したほど。いまは、やや渋る程度。 でも園に入ってしまうと大丈夫のようで、先生からの報告も楽しんでいるようだし、お迎えの時はいつも元気よく楽しそうに出てくる。
→ ひたすら、なだめる。ひとまず関係ない何かで笑わせる。うまくいくときは体の向きをくるっと変えるだけでうまくいく時もある。園に到着した時に他の仲の良いママが手を繋いで連れて行ってくれるとスムーズに登園できる。
イヤイヤ No.33
電車から降りるのを拒否。手すりに捕まって離さなかったり、大きい声だしたり、近くの人を握ったり。
→ 私一人の時は、直前まで話かけて降りることを考えさせないようにして、扉が開いたら脱兎のごとく連れ去る!(これはまだ抱ける体重の時) バギーでの移動の時は、回りの人に声かけてお手伝いお願いしてました。
イヤイヤ No.34
道路(特に信号待ちでしゃがんでしまうと地獄)で大の字 歩く気持ちが途切れてしまったんだと思います。
→ 信号待ちしないようにタイミング図りながら速度調整したりしてました。 それでも止まってしまった時は抱っこ。 ヨーイドンするよと言って、走ることに気持ちを持っていったりもしたかな。
イヤイヤ No.35
歩かない。下手すると寝転がる。
→ 小さかったころなので肩車をしていた。しかし小学校に上がる頃は成長して体重が増えてきて私の体にも限界が…(頭の上に持ち上げられない…首がもげそう…肩コリが…) 「もう重いからパパは肩車できないよ」と言ってもなんでできないか、言葉が理解できない。私も決意を固めて、座り込もうが寝転がろうが絶対に肩車も抱っこもしない、自分で立ち上がって歩き出すのを待つことにした。駄々をこねてもダメだと学習すると、満面の笑みで「はい!」と両手を広げて肩車を要求することもあった。人目もあるし心も痛むし、息子が可愛いから辛かった。可愛さに負けてつい肩車をしてしまうこともあった。でも、だんだんと肩車を要求することがなくなり、無事卒業できました。
イヤイヤ No.36
電車の中で座らない。電車の端から端まで歩き続ける。
→ 一緒について行く。iPadで動画を見させる。
イヤイヤ No.37
「やって」と言っても「やらなーい」と言う。ほとんど話せないくせに「やらなーい」は上手に言う。
→ いったんほっとく。待つ。
イヤイヤ No.38
療育をやりたくないと、ママにやらせようとする。
→ 仕事を休んで療育に連れて行くので、療育でこんな態度をされるととても空しかったです。療育の先生と押してみたり引いてみたりして課題に取り組むように仕向けたり…それでも全くやらないでゲラゲラニコニコ笑って逃げたり教室の隅に二つ折りになって座り込んでいました。あの頃は就学前で就学先を考える必要もあったので途方に暮れました。
療育の先生を変えたらやるだろうかと、区の療育と平行して民間の療育にも行きました。ところが同じようにやらず…。民間の療育は給付対象ではないので保護者がレッスン料満額を払うので、何もやらないと私自身は安くはないお金をドブに捨てるような感覚があります。そういうこともあるからか、先生も毎回本気で息子と向き合って色々と工夫してくださいました。
「お母さん今日は戦わせてください」と先生が気合を入れて、ヘレン・ケラーとサリバン先生の様な光景になることも時々ありました。「勉強する時間はしないといけない」ということを理解させることは就学までに身に着ける必要があるからです。(息子の場合はそれができないのではなく、やらないだけなので息子に合うかたちで指導をしてくださいました。)先生が愛情を持って本気で向き合ってくださったので息子との良い信頼関係もでき、今はほぼ課題をやるようになりました。先生との相性もあるのかもしれません。
でも、今もママに療育をやらせようとします。しかし私も学習しました。「あれ?あれ?なんでだろう?ママ上手にできないな~」「う~ん…ママわかんないな~」「どうしよ~できないよ…たすけて~」とポンコツママの演技するようにしました。こうすると「え?わかんないの?やってあげようか?」「え?これもできないの?しょうがないな~オレがやるのを見ててね~」みたいな感じで、まんまと私のかまとと作戦に引っ掛かり課題をこなせるようになりました。
お子さんのイヤイヤについて誰かに相談しましたか?
相談した方に質問です。誰に相談しましたか? ※複数回答可
イヤイヤしていても「うちの子かわいいな~」と思うところがあったら教えてください
寝てるとき、笑ってるとき、公園で楽しそうに遊具で遊んでるとき
何を言っても嫌だ嫌だの時、餌をぶら下げると勢いが落ちること。
イヤイヤで泣いて怒っていたとしても、ケロリと忘れて笑顔になるところはかわいい。
子供のイヤイヤにイライラしていても、幼児の時は寝ている顔を見るとやっぱりかわいいなと思った。
小学生になると、イヤイヤしても、わかるように説明すると急に理解して笑顔になるところがかわいいと思ってしまう。
イヤイヤが常態化していて勢いでイヤイヤしてしまって「あ!(イヤじゃなかった)」って感じでイヤイヤをやめた時はお互い笑いました。そういうコミカルなことろはうちの子らしくてかわいいです。
マクドナルドのポテトを食べる時に見せる笑顔は、ホントにかわいいです(笑)
質問と若干それますが。
家族が咳やくしゃみをしていると「大丈夫?」と、声掛けてくれたり等、とにかく優しい。そしてモノマネ上手で面白い!何もかもが可愛くて、過剰なイヤイヤもめんどくさいとは思うけど、許せてしまうキャラ。
怒った顔も可愛い
とにかく寝ているとき。寝顔を見ると、今だに「なんて可愛いんだろう」と思ってしまいます。親バカです(笑)
睨んでくる顔が思わず笑ってしまう(笑)
突然ママだいすきだよーとギュッとしてくれる所です。
登下校でのイヤイヤは他のお子さんが親子で登校しているなか、ウチはヘルパーさんとの登下校だったので、ヤキモチなんだろうな。と思ったら、申し訳ないな、と思う一方かわいいなぁとは思いました
機嫌がなおってニコッとするとかわいい。
怒られてもケロっとしているところ
(余計に苛立つ時もありますが笑)
小さい頃は、コロッと気が変わってニコッとするところでしたかね……。
最近では、本人が自分でもいけないな、と分かっているのに引っ込みがつかなくなって認めないとき、親としてはかわいいと思いつつ戦わなければならないのでムカつきます。
基本、かわいいと思って許してしまうので、それはそれで問題。許してしまったときに「サイコー」とか「パパダイスキー」とか言われると、むしろ嬉しくなってしまう。(イヤイヤ期というよりただのわがままかもしれない)
渦中は回りに迷惑かけて申し訳ない思いでいっぱいでしたが、実はちゃんとわかってやってるな?ってわかってくると攻防戦になってきてるんですよね。
こっちは「んもぉ~~」って思っていても本人は「ニタニタ」ってなると、力抜けて笑えました。
イヤイヤは意思表示なのでかわいい。
イヤイヤ期に悩める親御さんにメッセージがあればどうぞ
いやいやきがきたかわからない、いやいや気じゃないと思い込む
兄弟は、こどものいやいやによる噛みつきで、髪の毛がほぼ全部剥げてしまうほどの大きなストレスをうけ、母親の私自身もとても辛かったです。私も毎日、血や肉が見えるくらい噛みつかれました。毎日のように食器が割れる、食べ物やジュースも投げつけられ、家具やお布団もぐちゃぐちゃで掃除に毎晩何時間もかかってました。けど、言葉がしゃべれなかった分、それだけ、本人も辛かったんだと思います。成長の過程なんだと、言い聞かせ、ともかく、怒らず、思いっきりやらせて、過剰に反応したいよう、スキンシップも多目にとるよう心がけました。ダウン症の有無に限らず、どんなこどもも、大変な時は必ずくるとききました。むしろ、まだ身体が小さく、私自身がコントロールできるときでよかったと今では思っています。
必ず終わりは来るので頑張ってください。
ワカルー
イヤイヤ期がいつ終わるのかわからないし、何が原因かわからないと本当に大変ですよね。私自身がストレスを感じやすいタイプなので、大変すぎてイライラすることにも疲れ、虚無になる時もあります。そんな時は同じ状況に悩むママ友にLINEで愚痴を言ったりして笑いのネタみたいに変換すると、だいぶ心が軽くなります。理解のある職場の友人にも「10分くらい昨日の子供の話を聞いてもらいたい!」と言ってランチタイムに話を聞いてもらって発散していました。共感してもらうだけでかなり救われます。あと「もう限界!!」と感じるとステーキを焼いて食べていました。お肉(牛肉)は幸せホルモンが出るそうで信じて食べていました。
「なんでこんなにイヤイヤするのか…この子は今そういうプログラム設定になっているんだ。設定がそうなっているからしょうがない。かわいそうに…自動的にイヤイヤが発動してしまうんだ」と納得してみたり。
イヤイヤがひどい時は、その場から少し気配を消してお互いクールダウンする時間を作ることもけっこうお勧めです。
大変な時に知り合いが近くにいたら「助けて!!」と言ってしまうのも手です。人が代わると子供も気分が切り替わることがあります。保育園のお迎えの時に毎日イヤイヤしていましたが、通りかかるお友達やお友達のママや先生に助けてもらい、やっとの思いで自転車に乗せていました。そんなことを毎日やっていると、何も言わなくてもみんなが助けてくれるようにもなりありがたかったです。
今はだいぶ言葉でコミュニケーションができるようになってきました。そうするとイヤイヤの時間も短くなり、気持ちの切り替えも早くなり、楽になります。(ステーキも焼かなくなりました) その日を心待ちにしていてください。
みんなで愚痴りあって乗り越えましょう!
絶賛イヤイヤ期中なので、ありません。
怒るのが嫌で物真似やふざけたりおどけたりしていました。
抜けないトンネルはないというか、必ず「あの時、ああだったね〜」と笑える日がきます。自分を責めたり、抱え込まないようにしてくださいね。大丈夫!
イヤイヤ期は本人が自分の気持ちを表そうとしている成長の証です。
今真っ只中にいる親御さんはしんどいと思いますが必ずトンネルの出口があります。
その光が近いか遠いかは個性によりますが、必ず出口がありますので安心して一緒に歩いて行きましょう。
誰かに話すと楽になるかもしれないですね。
今振り返るとあっという間でした。
イヤイヤ期の時は、この状況いつまで続くんだろう…と本当に落ち込んで疲れ果てていましたが、先輩お母さんに必ず終わるから大丈夫だよ。と言ってもらったことがあります。確かに、本当に終わります。
悩みはみんなで分け合いましょう!話せば少し楽になる!
誰かにグチを聞いてもらいましょう!
ついくどくどと怒ってしまいがちですが、逆効果ですかね……。うちの子は外面がいいので家族以外の大人、特に学校の先生や放課後デイサービスの先生の言うことはわりと聞きます。親が言うより効果があるときも多いです。まあ、ええカッコしいの反動で親に甘えてるんでしょうけど。
よくダウン症の人はガンコだと言われますが、便利な言葉なので私は使わないようにしています。うちの子の場合、切り替えベタなので、やりたいこと優先にするから、聞こえない、聞きたくない状態になっているのだと思います。そもそも話が難しかったら聞く気にならないし、楽しいことがあったらそっちに囚われてしまう……。うまく話を聞いてもらえるような工夫をし続けて、理解の回路にピタっと合ったとき、きっと分かってもらえるんじゃないかなあと期待しています(なかなか上手くいってませんけど)。
イヤイヤは親から見るとイヤイヤで、子どもからしたらその時の素直な気持ちなんですよね。その素直な気持ちを上手く利用して(おだてたり、ほめたり、そそのかしたり)楽しめたらいいなと思います。が、やっぱりその時は大変ですよね。
場面にもよると思いますが、周りを巻き込んで一人で抱え込まないようにして下さい!大丈夫、みんな同じくだから!
イヤイヤはみんなで共有して少しでも楽しく子育てできるといいだろうなと思います。
うちの子の今のイヤイヤのトレンドは、イヤイヤして隠れたり、その場で急激に気力を消すことです。そうなると「どこ行ったのかなー、おーい」と子供自身や子供の気力を探すふりをすると、「いたー!」と“見つかっちゃった風”で急にやる気を出します。
現在イヤイヤ期に悩める親御さんは、良かったらこちらへ心の声を!
いつまで続ける気?
もう少しの辛抱でしょうか?まだまだ終わりません?そろそろ楽になりたいよー!
外でのイヤイヤはやめてー(泣)
どこまでが成長過程のイヤイヤなの?
ただの性格?私の言い方⁇
そしてなにより…
いつまで続くのーーー⁈‼︎
イヤイヤされたときに、やや強引に力任せにいろいろやらせてしまう自分を反省です。
先生経験のある先輩からのアドバイス
ぽけっとの会には、幼稚園・保育園でお仕事をされていたママがいらっしゃいます。そのママからイヤイヤ期の子育てのアドバイスをいただきました。
「語彙力」がつくとイヤイヤも変わってくるかなと思います。
自分の気持ちを上手く言葉にできなかったり、一生懸命伝えているのにわかってもらえなかったり。これってイライラしますよね。
そうすると伝えるのが面倒でイヤイヤしちゃう…
イヤイヤしたら伝わる…
イヤイヤは楽チン♪
だからイヤイヤする!
なので、言葉が鮮明になってきたり、語彙が増えて気持ちが上手に表現できるとイライラからのイヤイヤはなくなるのかなと思います。
何かを始める前の自分なりのルーティンがある子は、その時間がなくて省略されちゃうとイヤイヤになって、結局最初から… ってことが多々あります。急がば回れですね。
時間に余裕があれば、問題ないこともありますが、なかなかそうもいかない。
語彙力に関しては、やっぱり読み聞かせがオススメです!気持ちを言葉にできる絵本や、言葉を引き出せる絵本をいっぱい読んであげてほしいです。そんな積み重ねで、言葉が増える高学年や、中学生になる頃にはきっとイヤイヤは減っているんじゃないかなと思います。
外出先でイヤイヤされた時、気持ちを切り替えられそうな、歌、手遊び、ハンカチ遊び等…いっぱい引き出しを持っているといいですよ。この三種なら荷物にならないから、いくらでも詰め込めますよね。
手遊びは、色々な言葉、言葉から連想される動きからの想像力や、色々な数の数え方等、リズムと共に自然に覚えられます。歌にすると、スーッと言葉が身体に入っていったりするので、語彙力を育むためにも手遊びを是非やってあげるといいと思います。
特に、最後にこちょこちょが入る手遊びは、やっぱり子供達は大好きです。
イヤイヤは親も子もお互いに大変だと思います。
でも「わかってほしい」という子供からのサインでもあります。
そういうタイミングで子供を観察するとなにか発見ができるかもしれません。
我が子と思わず、ちょっと客観的に見てみるのもオススメです。
近くで知らない子供がなにかして、親が困っているのを見ていると(こうしてあげたらいいのに…)なんて思ったりすることはないですか?人の子だと冷静に見れるというか。
自分の子だと、周りに迷惑をかけないようにというのが一番になってしまうから焦ってしまったりするけど、視点を変えるのもいいですよね。
編集後記
色々なイヤイヤ事例をご紹介しましたがいかがでしょうか。
皆さん、トライ&エラーで自分の子供とご自身に合う形で対応されています。本当に子育ては教科書通りにいかないですね。
印象的だったのは多くのアドバイス「とにかく誰かに話して共有する」ということ。人に話して悩みが解決するかもしれない、解決しないかもしれないけど、親子で子育てが孤独にならないようにすることは、子供に障がいがあるなしにかかわらずとても大事なことですね。悩みをかかえていそうな親御さんを察知したら、まわりが積極的に声をかけてあげて欲しいです。「最近どう?」くらいの軽い声かけだと小さなことも話しやすいですね。
「本当に困っちゃう!」と疲弊する一方で「かわいいからつい許しちゃう」と葛藤する親心も見られました。これもダウン症児子育てのあるあるかもしれません…この子たちのなんともいえない可愛らしさや笑顔はなんなのでしょう…。可愛らしさとイヤイヤに翻弄される親御さんや先生はけっこう多いです。
障がいのある子供が産まれて、どう育てようかと、不安を抱えながら悩み学ぶ日々を送っている方が多いと思いますが、いつのまにか訪れるイヤイヤによって、いつのまにか私たちも良い意味での「ただの親」になっていくのかなと、このアンケートを見て感じました。
豊かな言葉でイヤイヤが解決するかも?語彙力を育むには絵本の読み聞かせがおすすめ!
ぽけっとの会のおすすめの絵本をこちらでご紹介しています。