家庭でできるダウン症児の「頑張らない療育」 ぽけっと事例集

皆さんは、療育でお困りのことはありませんか?
昨今はダウン症のあるお子さんの親御さんも共働きのご家庭が増えました。有給をやりくりして療育に通われているご家庭も多いのではないでしょうか。
また、兄弟姉妹がいらっしゃるご家庭では、ダウン症のあるお子さんにじっくり働きかける時間が取れない方も多いのではないでしょうか。
小学校の支援学級に通うお子さんは療育について不安はありませんか?
滞りなく生活するだけで精いっぱい、と疲労困憊なママパパもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでぽけっとの会でアンケートを実施しました。
「家庭の中で、親ができる、しかもそんなに大変じゃない」とにかく頑張らないで実践できる“頑張らない療育事例”を沢山お寄せいただきました。
療育にまつわる困りごとについてのご意見もいただきましたので、あわせてご紹介いたします。

※今回の事例は、小学6年くらいまでにご家庭でできることを目安にご回答いただきました。

療育(発達支援)とは
療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。

引用元:LITALICOジュニア

アンケートに回答した内訳

グラフ1

療育で苦労したことはありますか?

グラフ2

療育で苦労したことがあると答えた方に質問です。どんなことですか?

座学が苦手で、カードやペンを持つ療育に全く興味を持ってくれない。


親が同伴するとちゃんと療育をやらない。気持ちがそれると戻すのに時間がかかる。


興味のないことを何度も教え込もうとしても、理解力もなく 必死になってる自分はイライラが増え、2人の間で溝が出来た。 人は人、自分は自分だと思うようにしたら苦労してるって感覚はなくなった。


フルタイム勤務でなかなか時間のやりくりが大変でした。 特に乳幼児期には療育スケジュールの頻度が高く。 現在は小学生でフォローアップ程度に通いたいのですが、コロナで行きづらい状況です。


専門の先生の受診日から限られて、仕事との調整が難しいこと。


せっかくの個別指導の貴重な時間なのに、本人がグズって長引くとそれで終わりになってしまいどっと疲れます。グズりが長引かないように誉めてなだめて、が本当に大変です。


親(特に自分)のモチベーション維持が大変です。


途中で集中力が切れる。


療育先でアドバイスをたくさんもらうのですが、家庭でなかなか実行できなかったです。落ち着いて関わる時間がなかったり、子どものやる気がなかったり。


なにをしたらいいか、どこに通えばいいか、だれがやるのか。


療育先での入室拒否、逃亡。


偏食、生活習慣。


平日に通うのが苦労しました。


療育先では張り切ってやるのに家ではやりたがらないこと。


苦労というわけではないけど、何が良くて何が意味がない(もしくはむしろ悪い)のか判断できないのがもどかしい。自信を持って効果がある療育をしているという自信がまったくない。 大規模の療育施設などは効果測定(指導を受けた群と受けていない群で成人後にこの程度の差があるとかないとか)などできると思うのだけどその手の報告を見たことがなく不安。もしあるのであれば見てみたい。


家庭でできるおすすめの「頑張らない療育」を教えてください

認知、言語・コミュニケーション


 頑張らない療育 No.1 

ジェスチャー、サインランゲージ


 頑張らない療育 No.2 

絵本の文字の書き写しを毎日していたら字を書く事が苦痛じゃなくなったし、少しは読める文字が書ける様になった。


 頑張らない療育 No.3 

主語をつけて全文話しかける。ごはんだよ、ではなく、ママは夕御飯を作りました。○○ちゃんは夕御飯をママと一緒に食べます。


 頑張らない療育 No.4 

お風呂に一緒に入る小さい時は、体の部分の名前を歌にして洗っていたら覚えていった


 頑張らない療育 No.5 

「ありがとう」を「あっとー」のように短縮しがちなので、ホワイトボードに言葉を書いて一文字ずつ意識して発音するようにしています。STの先生に教えてもらいました。


 頑張らない療育 No.6 

YouTubeの「やさいのうた」を見て、野菜のジェスチャーが全部、言葉が少し出るようになった。


 頑張らない療育 No.7 

パパと息子とお風呂でたくさんお話をしながら言葉を増やした。


 頑張らない療育 No.8 

食べ物から、数、大小、長短、を覚えました。 沢山あるイチゴの中から○個頂戴、大きい方ください、と 言いながら食べました。


 頑張らない療育 No.9 

お風呂で歌ったり、出る時に数を数える。


 頑張らない療育 No.10 

歌と手遊び、 療育と呼べるか?ですが… メロディーと一緒だと言葉を覚えやすいと聞き、ベビーカーや自転車での移動時はいつも私が歌っていました。療育先でしている手遊びを、電車の中・家事をしながら・お風呂などでしたり歌ったりしていました。 どこでも手ぶらでできることと 数や色、あいさつなどを自然と覚えられるのが歌や手遊びのよい所だと思います。


 頑張らない療育 No.11 

否定語を使わない。やってほしくないことではなく、やってほしいことを伝える。


 頑張らない療育 No.12 

ワニさんが自転車を漕いだギコギコ、ワニさんが席についたちょこんちょこんなど適当歌う、抱っこして揺らしながらやりました。目的は自転車は漕ぐ、船は漕ぐ、自動車は運転する、というような目的語と動詞の組合せを覚えさせるためです。


 頑張らない療育 No.13 

絵本を読む時は、文字を指でなぞりながら読んでいると読めるようになっていった(特に童謡の歌詞が有効でした)。


 頑張らない療育 No.14 

手遊びなどを家族でやる。


 頑張らない療育 No.15 

親が早口なのが本人の言葉の発達によくないとSTで指摘されたので、ゆっくり話すように心がけています。気を抜くとすぐ早口で話しかけてしまいますが。


 頑張らない療育 No.16 

絵カードを用意して、100均のホワイトボードに貼り付け、朝のお支度を自分でできるようにしています。きがえる、トイレにいく、はをみがく、など。 終わった絵カードは『おしまい』と書いた箱に入れます。 ホワイトボードがきれいになると嬉しいみたいです。


 頑張らない療育 No.17 

書き順を覚えるときに色分けして覚えました。


 頑張らない療育 No.18 

ベイビーサイン、実践していました。言葉を発する前に多少のコミュニケーションができました。言葉を覚える土台になったと思います。ベイビーサイン、手話、オリジナルのサインまぜまぜで家族で覚えました。「水」「おいしい」が最初に覚えたサインで、のちのち動物、わに、らいおん、など覚えました。楽しかったし良かったと思います。


 頑張らない療育 No.19 

おもちゃの分類を認知の療育の代わりにした。例えばブロックを色分けして収納したり、ミニカーをサイズ別に収納を分類したり、概念を身に付けるために収納を変化させていった。


 頑張らない療育 No.20 

先輩ママに教わったこと、お風呂は最高の療育タイム!湯船に浮かべるおもちゃだけでも、色や数の勉強、仲間分けと様々できる。確かに、お互いに他に意識が向かないで共通のことに自然と集中できる貴重な時間だ。


 頑張らない療育 No.21 

お風呂で足の裏を洗ってあげる時に「右足ください」「左足ください」とずっとやっている。わかっているのかはまだわからないけど、ほとんど間違えない。


 頑張らない療育 No.22 

1日やこれからの予定を毎朝いう。今日は日曜日なのでお昼ごはんはハンバーガーを買っておうちで食べます。そのあとママはお仕事をして○○ちゃんはYouTubeを見ます。3時におやつのプッチンプリンを食べます。その後柔軟体操をして、夕飯のお買い物に行きます。 そのうち、繰り返していうようになりました。今は、実現するかは別にして、自分で考えたスケジュール的なことを伝えくれます。


 頑張らない療育 No.23 

カルタ(文字)、すごろく(数の勉強)


 頑張らない療育 No.24 

ぶどうを食べるとき、家族に同じ数ずつ分けるところを見せて『1つおまけね』と多くあげていたら、『1つ』という言葉を覚えました。そこから、食べ物の数を数えるようになりました。


 頑張らない療育 No.25 

沢山話しかける。


 頑張らない療育 No.26 

絵本をできるだけ大げさに、絵本を動かしたり、絵の中の今読んでいるところを指差しながら、話の中にはないけど絵にはあるところなどもひろって指差して読むようにしました。「子供をよくみながら読んでいる」と褒められたことがあり、それ以降は意識して子供の顔をよくみながら読むようにしています。なかなか難しくこっちの脳のトレーニングにもなります。


 頑張らない療育 No.27 

スーパーや八百屋さんの前を通る時に、店先に出ている果物や野菜の名前を指さして言いながら通った。


 頑張らない療育 No.28 

童謡を寝る前に歌う。スーパーなどで流れていると勝手に歌うようになりました。


 頑張らない療育 No.29 

お買い物へいこう! お買い物はものの名前、数の練習になるとおもいます。


 頑張らない療育 No.30 

布団の上でゴロゴロじゃれる。


 頑張らない療育 No.31 

言葉の練習で時々おばあちゃんとLINEでお話する。おばあちゃんはだいたい「今日は何やったの?」「何食べたの?」「楽しかった?」とたくさん質問をするので、親以外の大人の質問に答える練習になる。 学校では先生の質問に緊張してしまうのでそういったことに慣れてくれればいいなと思っています。 また、目の前にいない人に伝えることの練習にもなると思っています。


 頑張らない療育 No.32 

洗濯物を畳みながら洋服の名前を教える。


 頑張らない療育 No.33 

Youtubeでひたすら塗り絵をする動画があるのですが、それが大好きで何回も見ていたら、色の名前を覚えました。塗り絵も少しずつですが、はみださないようになってきました。


 頑張らない療育 No.34 

眠る前に絵本を読んでいる。


 頑張らない療育 No.35 

iPadのパスワードをちゃんと教えないで、数字をタッチする行為をゆっくりと見せ続けた。けっこう早いタイミングでパスワードを覚えて自分であけていた。でも最初はうまくタッチできないうえに、気持ちが焦って連打したりミスが多く、ロックがかかってしまったことが多々あった。そのうち「間違えずに上手にタッチしないとだめなんだ」とわかったようで慎重になり、もうロックがかからなくなった。


 頑張らない療育 No.36 

○○~!と名前を読んで呼び寄せて「ありがいるよ」とか「雨がふってきたよー」と話しかけていたら「おかあさん来て来て!」と話してくるようになった。


 頑張らない療育 No.37 

絵本やタブレットにでてきた物(道具や野菜などなんでも)の本物を、タイムリーに見せて触らせる。


手指の使い方


 頑張らない療育 No.38 

時々部屋干しの洗濯物を取り込むお手伝いをお願いする。洗濯ばさみをつまんではずしたり、タオルをきれいに畳んだり、所定の場所に収納するなど、親が普段やっていることを良く見ていたようで1から教えなくてもけっこうできて驚いた。


 頑張らない療育 No.39 

洗濯物のしわ伸ばし 高校の時学校で教わった事を見せてくれました。褒めてあげると嬉しくて今でも手伝ってくれます。 干すことや、畳むことも上手にできます。


 頑張らない療育 No.40 

プチトマトのヘタ取り、レタスをちぎる …4歳頃、保育園で先生が給食の準備を手伝わせてくださり、家でも導入しました。 指先の訓練も兼ねて。 集中してやってくれて、食事の支度中もおとなしく取り組んでくれて助かります。ただ、レタスはかなり細かくなります(笑)


 頑張らない療育 No.41 

人差し指が浮いて使えていないことを指摘され、療育先で教わったことに、ゆるく膨らませたビニール袋を掴ませてから作業に取り掛かると、あら、不思議!人差し指が浮いてない!というものがあり、これを利用して風船の打ち合いのような遊びをしている。ビニール袋の他、ポリバルーン(風船玉とも)がまた楽しい。


 頑張らない療育 No.42 

お料理を一緒にする。
ホットケーキを作ってフルーツを切ってデコレーションするのは特に楽しそう。
また普段は、野菜をピーラーでむいているとやりたがるのでやらせている。
粉を「混ぜる手と腕の動き」混ぜる時にボールに「手を添える」「何かを始める前に道具を準備をする」ということは、作業療法で先生からしっかり教えるようにと習ったことですが、教えようとしても当時は子供が受け入れてくれなかった。その時はできないことにヤキモキしたけれど、少し成長したら生活の中でいつの間にかできるものだなと思った。


 頑張らない療育 No.43 

お世話して! 指先の療育として、ボタンの練習で、 ママのパジャマのボタンをはめることをお願いしました。 世話してやったぞ、とうれしそうに取り組みます。

 頑張らない療育 No.44 

家事手伝い、お願いします。 身の回りの習慣なども親の真似で出きるようになってきたので、 やりたがる家事も、なんでもやらせます。 洗い物、洗濯物たたみ、お掃除。 PT、OTの効果があるかと。


 頑張らない療育 No.45 

病院の待ち時間にたいてい自販機でジュースを買うので、あえて小銭をズボンのポケットにいれて、本人に手探りで取り出させ買わせています。OTの先生に教えてもらいました。手探りでコインを取り出す動きとコインの向きを合わせて投入口にいれる動きがよい訓練なんだそうです。


 頑張らない療育 No.46 

赤ちゃんの頃、おもちゃの「オーボール」が好きでいつもいじっていて、多少指を扱う練習になっていると思います。


 頑張らない療育 No.47 

おもちゃを買うなら療育になりそうなものを買う。テーブルサッカー(棒を操作するのが指先の訓練になる)、黒ひげ危機一髪(片手で支えてもう片方の手で穴に合わせて剣を刺すのが協調動作、指先の訓練になる。これはOTの指導でもよく遊びました)、番犬ガオガオ(手をゆっくりそーっと動かす訓練になる)。


 頑張らない療育 No.48 

しめじをほぐしてもらうのがいい感じ。


 頑張らない療育 No.49 

デザートプレートを一緒に作るといろんなことが楽しめる。簡単なピックを工作する。キューブ型のスポンジ生地を積み重ねたり、ピックを刺す。抜き型でフルーツを抜く。クリームを絞る。などなど。高級ケーキよりも今のところは喜んでくれている。


 頑張らない療育 No.50 

くもんの三角形のえんぴつ、ステッドラーのペン、三角形状は握りやすいようです。


 頑張らない療育 No.51 

人差し指を使うのが苦手で中指ばかり使うので、トイレトレーニング用のご褒美シールをトイレのドアに貼って、それを人差し指の爪ではがす動きを見せて毎回マネさせてみたところ、少しずつ人差し指を使うようになった。


 頑張らない療育 No.52 

手の平反射が弱いので、お手玉を近いところから落としてつかませる(OTの先生に教えていただいてよかった)。


身辺自立


 頑張らない療育 No.53 

パパ、ママと一緒! 大人と同じことをやりたがったので、着替えや後片付けなど、なんでも大人と同じタイミングでやることで、習慣が身に付きました。 学校の支度、片付けも同様に、大人と一緒にしばらくやったら、今は自分で自然に行えています。


 頑張らない療育 No.54 

子ども園でハンカチを携帯する学年になり、畳むのが難しいようで、対策にハンカチを作った。色違いの長方形2枚を縫い合わせて正方形にしたものを2組準備する。長方形の向きが直角に交わる(中心線が十字になる)ように中表に合わせて縫い、表に返して完成。色分けにしたがって2回折れば、1/4サイズに畳める。検証はこれから。


 頑張らない療育 No.55 

保育園に通い、食具を使って食べたり、コップ飲みをしたり、服の着脱ができるようになった。


 頑張らない療育 No.56 

こぼしたものを自分でふかせる。自分のことは自分でやるということを教えることと「拭く動作」や食べこぼしを「つまむ動作」の訓練を兼ねています。毎日だいたいこぼしているので機会は多いです。上手にできない時はゆっくりやり方を見せます。


からだづくり


 頑張らない療育 No.57 

コロナ禍でダイエットを兼ねてYouTubeでエクササイズを始めて 半年位で10キロ痩せられた。 今でも続けていて、ある日、 少し小高い山のハイキングコースへ行った時、 今迄は進まなくなっていた凸凹道でも休まずに、てっぺんまで行ける様になり驚いた。 きっと、体幹が付きにくいせいで 凸凹道が苦手になっていたのだと思う。 20年近く水泳を週1で続けているだけじゃダメなんだと思った。


 頑張らない療育 No.58 

ジャングルジムで空間認識能力、バランス感覚が身についたと思う。


 頑張らない療育 No.59 

おすもうごっこ 筋力が弱く、腹筋やスクワットを勧められてきましたが、筋トレするよーという雰囲気になってしまうとやりたがらず… PTの時間に、腕に力を入れて押す、足を踏ん張る、などの動きのために行ったおすもうは気に入っていたので、今も遊びの中に取り入れて筋力アップを心がけています。二人一緒に土俵入りから始めるので、公園などではちょっとはずかしいです笑


 頑張らない療育 No.60 

YouTubeをみて踊る、盆踊りやソーラン節など。


 頑張らない療育 No.61 

散歩に連れて行くようにする、長めの距離でも歩く。


 頑張らない療育 No.62 

任天堂Wii Fit 今はもう売っていないと思いますが、今更ながら家族で休みの日にやって盛り上がっています。もちろん理解はできていませんが、何となく体のバランスをとる訓練になっているような気がします。何より楽しそうです!


 頑張らない療育 No.63 

公園や外での遊びを多くする。


 頑張らない療育 No.64 

パパみたいになりたい! 一緒に筋トレ、運動してます。


 頑張らない療育 No.65 

家の中で柔らかいボールや風船を使って数を数えながら遊ぶと、数唱や体幹によかった。


 頑張らない療育 No.66 

体幹を鍛えるために、ボール遊びで左右の横動きのフェイントをすることをすすめられました。うちの子はフェイントされるのが大好きでした。小さい頃からボール遊びではフェイントをしていたら、逆にフェイントしてくるようになりました。体幹を鍛えるためにやっていましたが「フェイントするほど賢くなった…」と脳の成長にも喜んでいます。ボール遊びは目の視野の発達にもいいと聞いたので良くやっています。


メンタルコントロール


 頑張らない療育 No.67 

気長に楽観的に考える。


 頑張らない療育 No.68 

赤ちゃんの頃はとにかく大げさに反応していました。当時は息子の話をいつか聞きたくて、特に何か声を発した時は夫婦で大げさに大喜びしていました。


 頑張らない療育 No.69 

親も子もやる気がある時だけ行う。


 頑張らない療育 No.70 

家庭で療育と思って取り組んでいる事がない。


 頑張らない療育 No.71 

親が注意をすると泣いて固まり気持ちが戻るのに時間がかかるのでそうなる前に「こうした方が嬉しい、楽しい、素敵だよ」と前向きな言葉かけをするようにしています。


 頑張らない療育 No.72 

命令して動かそうと思ってもダメ。 ひたすら煽て続けて自分から動かせる事が大事。


 頑張らない療育 No.73 

勉強をさせたい時に「はい!ここでもんだいです」などと遊びを装うように声かけすると乗ってきた。


 頑張らない療育 No.74 

ほめ忘れないようにする。


 頑張らない療育 No.75 

ほめことばのバリエーションを増やす。例えば「えらい」「がんばったね」では喜ばなくなったときに「おー!やるねー!」を使うようにしていた。


 頑張らない療育 No.76 

眼で応援して、手を出さないようにする。


 頑張らない療育 No.77 

座り込んで動かなくなったとき、『お母さん疲れちゃった。もう動きたくないな』と言うと、70%くらいの確率で、立ち上がり、母の手を引いて歩いてくれます。


 頑張らない療育 No.78 

切り替えができない時「まぁいっか」を教えていく。


その他


 頑張らない療育 No.79 

選択肢から選ばせるようにする。


 頑張らない療育 No.80 

兄弟に遊んで貰う。


 頑張らない療育 No.81 

偏食でしたが学校の先生のお陰で苦手な物を食べられるようになりました。食事ノートを作り先生に昼食の様子を書いてもらい家でも褒めて本人に自信をつけました。


 頑張らない療育 No.82 

保育園に通うことが療育。


 頑張らない療育 No.83 

家の手伝いをさせる。


 頑張らない療育 No.84 

ユーチューブが先生。


 頑張らない療育 No.85 

なるべくいろんな人にやってもらう、短い時間で回数を重ねる。


 頑張らない療育 No.86 

買い物


 頑張らない療育 No.87 

保育園のお友達がSTの先生。


 頑張らない療育 No.88 

生活をルーティンにして覚えやすくする。


 頑張らない療育 No.89 

遊び場をできるだけ沢山確保する。


 頑張らない療育 No.90 

一人カラオケ。 最初は心配だったけど案外大丈夫。


 頑張らない療育 No.91 

ファミリーサポートさんに遊んでもらう。


 頑張らない療育 No.92 

友達と出かける。


 頑張らない療育 No.93 

ペンを渡すと色々な場所に書いてしまうので、手の届く所にアンパンマンのお絵描きボードを置いてある。


家庭で療育に取り組む親御さんにメッセージ

振り返ってみると、楽しい思い出に変わる時が来るので 幸せな時間を楽しんで欲しいです。


こどもの個性も様々なので決まりはないと感じます。仮定と検証を繰り返して探っていって、ダメな時は次の手を考えるのが良い気がしています。


我が家もまだまだできないこと、わからないことだらけですが、生活の中で覚えられることがたくさんあると思います。 多忙でも、外出しづらくても、ながら療育でも効果あり!で取り組んでいくのはどうでしょう。


お互いにリラックスしながら楽しんで下さいね。


療育は人それぞれで、そのご家庭に合った方法で取り組めばいいと思います。焦らなくて大丈夫!


療育的に、と考えるとちょっと疲れるけれど、何か工夫できないかな?と知恵を絞るのはなかなか楽しい。自分が楽しめることからやっています。


頑張って通うのも大事ですが親の健康が一番大事です。


編集後記

小さい子の親御さんは「これって療育なの?」と思われた事例が多かったのではないでしょうか。子育てが始まったばかりの頃は「早期療育」という言葉を初めて知り、思うように取り組めないと「療育にあまり行けていないから心配…」と焦る親御さんも少なくないかもしれません。

一方、大きい子の親御さんは「療育は結局お手伝いに集約されるのよね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。それを証明するかのように、今回のアンケートでお手伝いの類の事例が沢山集まりました。

さらに、「メンタルコントロール」の事例の多さも特徴的でした。療育において、お子さんのメンタルとご自身のメンタルの安定がいかに大切かを物語っている結果ではないでしょうか。
また、ご自身とお子さんに合うかたちで家庭療育に取り組んでいる傾向も見られました。親も子も得意な分野を活かした効果的なやり方を模索されているのかもしれません。

療育の先生からアドバイスをもらいつつ「がんばらない療育」をハッピーな子育てにお役立てください。